製造業での障害者雇用の職務例|検査・梱包・組立補助などの具体例・障害特性ごとの配慮・職務設計の進め方・法定雇用率まで解説

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製造業での障害者雇用の職務例|検査・梱包・組立補助などの具体例・障害特性ごとの配慮・職務設計の進め方・法定雇用率まで解説

Inclusive Work 編集部

製造業での障害者雇用の職務例|検査・梱包・組立補助などの具体例・障害特性ごとの配慮・職務設計の進め方・法定雇用率まで解説

製造業の障害者雇用では、工程を細かく分解し、本人の特性に合う作業を切り出して割り当てることが職務設計の基本です。検査・梱包・部品の仕分け・組立補助・清掃・データ入力などが代表的な職務例で、障害種別ごとの得意・不得意は個人差が大きいため、職場実習で適性を確認しながら決めるのが実務的です。

製造業での障害者雇用の職務例|検査・梱包・組立補助などの具体例・障害特性ごとの配慮・職務設計の進め方・法定雇用率まで解説の要点まとめ

製造業で障害者雇用が進めやすい理由

製造業の現場は、工程が明確に分かれ、作業手順が標準化されているケースが多いのが特徴です。作業標準書や手順書がすでに整備されている企業では、それを土台に職務を切り出しやすくなります。

同じ作業を反復する工程が多いため、手順を一度身につければ安定して取り組める方もいます。一方で、反復作業が合うかどうかは個人差が大きく、障害種別だけで向き不向きを決めつけることはできません。

また、製造業は1つの工場内に検査・物流・事務・設備管理など多様な部門があります。現場の一部作業だけでなく、間接部門も含めて職務を探すと選択肢が広がります。まずは自社の工程一覧を書き出し、切り出せる業務を洗い出すことから始めましょう。

製造現場での具体的な職務例

製造業でよく挙げられる職務例を、工程ごとに整理します。以下はあくまで一例で、自社の工程や設備に合わせた調整が必要です。

  • 検査・検品:外観チェック、数量確認、ラベルの照合
  • 梱包・出荷:製品の箱詰め、シール貼り、段ボールの組立
  • 部品の仕分け・供給:部品のピッキング、ライン脇への補充
  • 組立補助:簡易な組立、ネジ締め、部品のセット
  • 清掃・環境整備:工場内の清掃、工具や備品の整理整頓

間接部門では、伝票のデータ入力、書類のスキャンや整理、社内便の配送補助なども職務になり得ます。

職務は「1人1職務」に固定せず、複数の作業を組み合わせて設計すると、業務量の波にも対応しやすくなります。作業ごとに必要な判断の量、身体的負荷、安全面の注意点を整理しておくと、後の配置調整がスムーズです。

障害特性ごとの配慮と職務のマッチング

職務を検討する際は、障害特性に応じた配慮を考えます。ただし、同じ障害名でも症状や得意なことは人によって大きく異なるため、以下は検討の入り口として捉えてください。

身体障害の場合

立ち作業の長さ、重量物の取り扱い、作業台の高さ、車いすでの動線などを確認します。作業台の高さ調整や補助具の導入で対応できる場合もあります。

知的障害の場合

手順を写真やイラスト付きで示す、1回の指示を短く区切るなどの工夫が有効なことがあります。判断が必要な場面を減らし、確認のタイミングを決めておくと安心して作業できます。

精神障害・発達障害の場合

騒音、照明、人の出入りなど環境面の負荷が影響することがあります。作業の優先順位や終了の目安を明確に伝え、相談できる担当者を決めておくことが助けになります。

「この障害だからこの職務」と決めるのではなく、本人との面談と実習を通じて確認することが大切です。

職務設計と受け入れ体制の進め方

職務を決めたら、受け入れ体制を整えます。実務では次の流れで進めると混乱が少なくなります。

  1. 工程の棚卸しと切り出し可能な作業の抽出
  2. 安全面・衛生面のリスク確認と設備の点検
  3. 手順書の見直し(写真・図の追加、工程の細分化)
  4. 職場実習の実施と適性の確認
  5. 指導担当者と相談窓口の決定

職場実習は、本人にとっても企業にとっても、職務の適合性を確かめる有効な機会です。ハローワークや就労支援機関、地域の障害者職業センターなどに相談すると、実習先の調整や支援の情報が得られます。

受け入れ前に、現場の従業員へ障害特性と配慮事項を共有しておくことが、定着支援の土台になります。入社後も定期的な面談で作業量や負荷を見直し、必要に応じて職務内容を調整しましょう。

押さえておきたい法定雇用率と制度

障害者雇用では、法定雇用率の理解が欠かせません。民間企業の法定雇用率は2.7%で、改定前は2.5%でした。対象となる事業主の範囲も、改定前の常用労働者40.0人以上から37.5人以上に広がっています。

厚生労働省の調査では、民間企業の実雇用率は2.41%、法定雇用率を達成した企業の割合は46.0%とされています。製造業でも、自社の雇用状況を確認し、計画的に採用を進めることが求められます。

また、常用労働者100人超の事業主が法定雇用率を下回る場合は、障害者雇用納付金(不足1人あたり月額5万円、年額換算で60万円)の対象となります。納付金の負担を避けること自体を目的にするのではなく、職務を丁寧に設計して長く働ける環境を整えることが重要です。最新の制度内容は、厚生労働省やJEEDの公式情報で確認してください。

出典・参考情報

よくある質問

製造業で障害のある人に任せやすい職務にはどのようなものがありますか?

検査・検品、梱包、部品の仕分け、組立補助、清掃、データ入力などが代表例です。ただし、向き不向きは障害種別だけでは決まらず個人差が大きいため、職場実習で適性を確認しながら決めることをおすすめします。

製造現場での職務設計は何から始めればよいですか?

まず工程を棚卸しし、切り出せる作業を洗い出します。そのうえで安全面のリスクを確認し、手順書を写真や図で見直したうえで、職場実習で適合性を確かめる流れが実務的です。

工場で障害者を受け入れる際に相談できる機関はありますか?

ハローワークや地域の障害者職業センター、就労支援機関などが相談先になります。実習先の調整や配慮事項の整理について情報提供を受けられるため、受け入れ前に活用を検討してください。

自社の受け入れ体制、どこまで整っていますか?

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