自社サイトの保守は、本業が忙しいほど後回しになりがちです。サイトが止まっていることに、お客様からの連絡で初めて気づく状況は、信用と問い合わせの両方を静かに失わせます。サイト保守の自動化や死活監視というと専門業者の仕事に思えますが、Claude CodeとGitHub Actionsを使えば、個人事業主でも小さな仕組みを自分で持てます。本記事では、リンク切れ・証明書の期限・表示速度を定期チェックし、異常をLINEやメールで知らせる流れを、弊社の考え方とあわせて解説します。

サイト保守の自動化とは?個人事業主が最低限見るべき3項目
サイト保守の自動化とは、毎回人が目で確認していた点検作業を、決まった時刻にプログラムへ任せ、異常のときだけ人に知らせる仕組みのことです。個人事業主の場合、まず絞り込むべき項目はリンク切れ、SSL証明書の期限、表示速度の3つで十分だと弊社は考えています。
リンク切れは、サービス料金ページや予約フォームへの導線が壊れていると、そのまま機会損失になります。トップページが表示されていても、問い合わせフォームだけ404になっている例は珍しくありません。死活監視のようにトップページだけを見る方法では、この種の不具合を拾えません。
証明書の期限切れは、ブラウザに「保護されていない通信」という警告が出て、訪問者が一気に離れる原因になります。たとえばLet’s Encryptの証明書は有効期間が90日で、通常は自動更新されますが、サーバー移行やDNS変更の後に更新が止まる事故は起こりえます。そのため、更新の仕組みを信じるのではなく、残り日数を外から測るほうが確実です。
表示速度は、壊れてはいないが遅くなっていく問題を拾うための項目です。画像を差し替えたり、計測タグを追加したりした後に重くなる例がよくあります。Googleが公開するPageSpeed Insights APIで、主要ページのスコアや読み込み指標を定期的に記録しておけば、悪化の起点がいつだったかを後から追えます。
Claude CodeとGitHub Actionsで監視の仕組みを作る方法
仕組みづくりの要点は、Claude Codeに監視スクリプトを書かせ、GitHub Actionsの定期実行に載せ、結果の通知まで一つの流れにつなぐことです。サーバーを借りたり常駐させたりする必要はなく、GitHubのリポジトリ一つで完結します。

最初の作業は、監視したいURLの一覧を決めることです。トップ、サービス紹介、料金、問い合わせフォーム、予約ページなど、売上に直結する10〜20ページ程度から始めるのが現実的です。この一覧と「何を異常とみなすか」(たとえばステータスが200以外、証明書の残りが14日未満、読み込みが目安として3秒超)をClaude Codeに日本語で伝えると、PythonやNode.jsの監視スクリプトの下書きが出てきます。
GitHub Actionsでは、cron指定で毎朝など決まった時刻にスクリプトを動かします。ここで知っておきたい点が二つあります。一つは、cronの時刻がUTC基準であることです。日本時間の朝7時に動かしたいなら、前日22時の指定になります。もう一つは、定期実行が数分から場合によってはそれ以上遅れることがあるため、分単位の厳密な監視には向かないことです。GitHub Actionsは「毎日の健康診断」には向きますが、「秒単位の死活監視」の代わりにはならない、と最初に割り切ることが失敗を防ぎます。
また、リポジトリに更新が一定期間ないと、定期実行が自動的に止まる仕様があります。こうした仕様はプランや時期で変わりうるため、設定前に公式ドキュメントで最新の条件を確認してください。Claude Codeには、スクリプトだけでなく、ワークフローのYAMLやエラー時の再試行処理、結果を日本語で要約する報告文のテンプレートまで一緒に作らせると、運用開始までの手間が大きく減ります。
異常をLINEやメールで通知する方法と注意点
通知は、普段から必ず目に入る場所に一本化し、正常時は黙り、異常時だけ鳴らす設計にするのが基本です。毎日「異常なし」が届くと、すぐに誰も読まなくなるからです。

メール通知は設定が簡単で、GitHub Actionsから既存のSMTPやメール送信サービスを呼ぶだけで済みます。一方で、迷惑メールに埋もれたり、外出中に気づけなかったりする弱点があります。LINEは気づきやすさで勝りますが、かつて手軽に使えたLINE Notifyは2025年3月末でサービスを終了しており、現在はLINE公式アカウントのMessaging APIを使う形になります。トークンの発行や友だち追加の手順が必要になるため、最初はメールで始めて、慣れてからLINEを足す進め方が無理がありません。
通知文の作成にはClaudeが向いています。生のエラーログをそのまま送るのではなく、「料金ページが404です。直近の更新はいつ。まず確認すべき箇所はここです」という形に整えさせると、外出先のスマートフォンでも判断できます。ただし、AIが書く原因の推測はあくまで仮説です。原因の特定と修正の可否は、必ず担当者が自分の目で確認してから決めてください。
また、トークンやAPIキーはコードに直書きせず、GitHubのSecretsに保存します。監視対象のURLに管理画面やログイン後のページを含める場合は、認証情報の扱いに特に注意が必要です。公開リポジトリに載せる情報は、最小限に絞ってください。
自動化の費用は?人が判断すべき範囲と弊社の支援
費用の面では、小規模な監視であれば外部サービスの月額費用をほぼ抑えられます。ただし、完全な全自動ではなく、機械が検知して人が最終判断する半自動と捉えるのが誠実な線引きです。
GitHub Actionsは、公開リポジトリなら無料で使え、非公開でも無料プランに月あたり一定の実行時間枠が付いています。10〜20ページを毎日1回チェックする程度なら、使用量はごくわずかな見込みです。ただし枠の大きさや条件は変更されることがあるため、数字は公式の最新情報を確認してください。LINEのメッセージ送信にも、無料で送れる通数の範囲があります。主な費用はむしろ、Claude Codeの利用料と、最初に仕組みを組む作業時間です。
一方、機械に任せてはいけない部分も明確です。サーバーの再起動、DNS設定の変更、プラグイン更新によるレイアウト崩れの修正などは、誤った操作が被害を広げます。誤検知(メンテナンス中の一時的な503など)を見分けて「今回は様子を見る」と決めるのも人の仕事です。AIが担うのは監視スクリプトと報告文の作成までで、障害対応と修正の最終判断は担当者が持つ、という役割分担を崩さないでください。
自分で組む時間が取れない場合や、監視対象が複数サイトにまたがる場合は、弊社のAI実装・業務設計で、監視の設計からスクリプト実装、通知までをお手伝いしています。サイト自体が古く保守しづらいときは、Web制作・再構築でサイトの作り直しも含めてご相談いただけます。どこから自動化すべきか迷う段階であれば、AIアドバイザリーで優先順位の整理から始めることも可能です。
よくある質問
死活監視だけならUptimeRobotなどの無料ツールで十分ですか?
トップページの稼働確認だけなら、外部の監視ツールで十分な場合があります。リンク切れや証明書の残日数、表示速度の推移まで一元的に見たいときに、Claude CodeとGitHub Actionsの自作が役立ちます。
プログラミングの知識がなくてもClaude Codeで監視スクリプトは作れますか?
作成自体はClaude Codeに日本語で依頼できますが、動作確認とGitHub Secretsの設定は人が行う必要があります。最初は少数のページで試し、通知が届くかを確かめてから範囲を広げるのが安全です。
GitHub Actionsの定期実行は確実に決まった時刻に動きますか?
定期実行は数分以上遅れることがあり、時刻の厳密な保証はありません。毎日の点検には問題ありませんが、分単位で異常を検知したい用途には別の監視手段が向いています。
LINE Notifyは今も使えますか?
LINE Notifyは2025年3月末でサービスを終了しています。LINEで通知したい場合は、LINE公式アカウントのMessaging APIを利用する方法になります。
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