整体院やサロンで予約システムを自作できないかと考え、AIを使った開発を調べている方は増えています。毎月の利用料が負担になる一方、電話やDMでの予約調整に追われ、施術の合間に予約の返信をしている時間が、いちばん売上につながらない時間になっていませんか。この記事では、弊社がClaude Codeで予約機能付きサイトを組み立てる際の流れと、AIに任せる範囲、制作者が必ず確認すべき範囲を具体的に解説します。

サロンの予約システムを自作するとは?Claude Codeで何が作れるのか
サロンの予約システムの自作とは、予約カレンダー・予約データの保管・リマインドメール・管理画面を、自店の運用に合わせて自分たちで組み立てることです。Claude Codeはターミナル上でコードの作成、修正、テストの実行まで進められるAIの開発ツールで、これまで外注が前提だった規模の機能を、設計の相談をしながら形にできます。
構成の中心になるのはSupabaseです。予約、メニュー、顧客、スタッフの情報を表として保存するデータベースに加え、ログイン機能や、決まった時刻に処理を走らせる仕組みも使えます。ここにGoogleカレンダーを連携させ、予約が入ると店主のカレンダーにも予定が入るようにします。すでにスマホで予定を管理している店主にとって、予約が日常の予定表に並ぶことは運用上の大きな利点です。
作れるものの範囲は、たとえばメニューと所要時間の選択、空き枠の表示、予約確定メール、前日のリマインド、キャンセルと日時変更、スタッフ別の予定表示、管理画面での予約一覧や休業日の設定などです。一方で、ポイント制度や複数店舗の売上集計のように要件が重いものは、最初から入れず、運用しながら追加するほうが失敗しにくくなります。
自作の価値は「機能の多さ」ではなく、自店の運用に合わない機能を持たないことにあります。たとえば施術と施術の間に15分の片付け時間を必ず空ける、初回の方だけ所要時間を長く取る、といった店ごとのルールを予約画面に直接反映できるのは、自作ならではの強みです。
Claude Codeで予約カレンダーとリマインドメールを実装する流れは?
実装は「業務ルールの言語化、データ設計、予約画面、通知、管理画面」の順で進めるのが最短で、Claude Codeには各段階で作成とテストを任せます。最初に取りかかるのは、画面ではなくルールを文章にする作業です。営業時間、メニューごとの所要時間、施術間の余白時間、予約を受け付ける先の日数、キャンセル可能な期限を書き出します。

このルール文をClaude Codeに渡すと、Supabase上の表の設計案と、それを作成するSQLが出てきます。予約、顧客、メニュー、スタッフ、休業日の5つの表が基本です。続いて予約画面を作ります。空き枠は「営業時間から既存の予約と余白時間を引いたもの」として計算するため、この計算関数を独立させ、Claude Codeに単体テストを同時に書かせます。祝日をまたぐ、日付が変わる直前の枠といった境界の条件がテストで確認できます。
リマインドメールは、Supabaseの定期実行機能で前日の夕方に対象の予約を抽出し、メール配信サービス経由で送る構成が一般的です。Googleカレンダー連携は、予約確定時に予定を作成し、変更やキャンセルで更新、削除する処理を加えます。連携の認証情報は画面側に置かず、サーバー側の処理でのみ扱うよう指示することが重要です。
管理画面は最後に作ります。当日の予約一覧、手動での予約追加、休業日の登録、顧客ごとの来店履歴があれば、日々の運用はおおむね回ります。Claude Codeは一度に全部を作らせるより、1機能ごとにテストを通しながら積み上げるほうが、手戻りが少なくなります。
二重予約・個人情報・決済で制作者が確認すべきことは?
AIが書いたコードでも、二重予約の防止、個人情報の保護、決済連携は必ず人が確認すべき領域で、ここを任せきりにするのは危険です。理由は、この3つが間違いなく店の信用と金銭に直結するからです。
二重予約の落とし穴は、アプリ側で「空いているか」を確認してから保存する方式にあります。2人が同時に同じ枠を押すと、どちらの確認も通過してしまうことがあります。対策はデータベース側で同じスタッフ・同じ時間帯の重複を許さない制約を設けることで、弊社ではこの制約が入っているかを制作者が目で確認し、同時アクセスを模したテストで実際に弾かれることを確かめます。
個人情報では、Supabaseの行単位のアクセス制御を有効にし、顧客が他人の予約を読めない設定になっているかが焦点です。氏名、電話番号、施術時の体調メモは要配慮にもなり得る情報なので、管理画面は店主だけがログインできる状態にします。プライバシーポリシーの掲載や、不要な情報を集めない設計も制作者の仕事です。
決済は、カード情報を自前で扱わず、決済代行サービスの仕組みに任せるのが原則です。そのうえで、決済が完了したのに予約が確定していない、またはその逆が起きない順序になっているか、返金時の処理が正しいかを確認します。AIはコードとテストを速く作りますが、「何が起きたら困るか」を決めるのは制作者です。機械によるテストと人間の最終確認を組み合わせる半自動の線引きが、運用に耐える予約システムの条件です。

予約システム自作の費用は?外注や相談を考える目安
自作の費用は、サービスの月額料金と開発に費やす時間が中心で、小規模なサロンなら月額利用料を低く抑えやすい一方、運用の手間は店側に残ります。Supabaseには無料枠があり、Claude Codeは有料プランなどの契約が必要です。料金や上限は改定されるため、導入前に各公式サイトで最新の内容を確認してください。
見落としやすいのは、作った後の運用です。メール配信サービスの設定、ドメインの更新、不具合が出たときの切り分け、ライブラリの更新などは継続的に発生します。予約システムが止まると予約を取りこぼすため、「作れるか」と並んで「止まったときに誰が直すか」を決めておく必要があります。
目安として、予約の種類が単純で、決済がなく、ご自身で設定を触る意欲がある場合は自作が向いています。反対に、複数スタッフのシフト管理、事前決済、既存の顧客データの移行がある場合は、要件整理を専門家に頼むほうが結果的に早くなります。既製の予約サービスとの比較も含めて判断するのが現実的です。
弊社では、どこからAIを入れるかを整理するAIアドバイザリー、予約対応を含む業務フローの設計と実装を行うAI実装・業務設計、予約機能を組み込むWeb制作・再構築を提供しています。最初から作り込まず、まず現在の予約業務の流れを1枚に書き出すことが、自作でも外注でも失敗を減らす近道です。
よくある質問
プログラミング経験がなくてもClaude Codeで予約システムは作れますか?
簡単な構成であれば可能ですが、二重予約対策や個人情報の設定は確認に専門知識が要ります。最初は決済なしの小さな範囲から始め、重要部分は詳しい人のレビューを受けることをおすすめします。
Supabaseだけでリマインドメールは送れますか?
Supabaseの定期実行機能で送信対象を抽出できますが、メールの送信自体は別のメール配信サービスと組み合わせるのが一般的です。
Googleカレンダーと予約を連携すると何が便利ですか?
予約が確定すると店主のカレンダーに予定が入り、変更やキャンセルも反映できます。スマホの予定表だけで当日の流れを確認できるため、確認の手間が減ります。
二重予約はAIが作ったコードで防げますか?
アプリ側の確認だけでは同時アクセスで重複する可能性があるため、データベース側の制約と同時アクセスのテストで人が確認する必要があります。
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