税理士事務所や社会保険労務士事務所、弁護士事務所など士業の方がホームページを新規公開したりリニューアルしたりする際、地味に工数がかかるのがSEOの初期設定です。各ページのタイトルタグやメタディスクリプション、OGP画像、XMLサイトマップの作成、構造化データの記述といった作業は、ページ数が増えるほど確認漏れやコピペミスが起きやすくなります。士業のサイトのSEO初期設定は、AIに下書きを任せて人が最終チェックする体制にするだけで、数十ページ規模でも半日〜1日程度の作業量まで圧縮できることがあります。本記事では、私たちが実際のWeb制作・再構築案件で行っているAI活用のやり方を、具体的な工程とあわせてご紹介します。

士業のサイトのSEO初期設定とは何をすることなのか
SEO初期設定とは、サイトを検索エンジンに正しく認識してもらうために、公開前後に行う一連の設定作業のことです。具体的にはtitleタグやmeta description、OGP、構造化データ(士業であればAttorneyやAccountingServiceといったスキーマ)、XMLサイトマップ、robots.txt、Google Search Consoleへの登録といった項目が含まれます。
士業のサイトは「地域名×専門分野」の組み合わせでキーワードを狙うことが多く、サービスページや対応地域ページが増えやすいという特徴があります。たとえば「相続」「顧問契約」「就業規則作成」のようなサービスごとにページを分け、さらに対応地域ごとにページを分けていくと、10〜20ページどころか50ページを超えることも珍しくありません。ページごとにこれらの設定を漏れなく行う必要があるため、件数が多いほど作業量も比例して増えていきます。
士業のサイトはページ数が増えやすいぶん、初期設定を後回しにすると検索結果に反映されるまでの期間がそのぶん延びてしまいます。公開直後から正しく認識してもらうためには、公開前の段階で一通り終わらせておくことが望ましいといえます。
手作業で行う場合、1ページあたりのタイトルとディスクリプションを考える時間だけで15〜20分程度かかることも珍しくなく、構造化データの記述まで含めるとさらに時間がかかります。ページ数が多いサイトでは、この積み重ねが総工数を想像以上にふくらませる原因になります。
SEO初期設定をAIで効率化する方法とは
結論として、ページごとの原稿をAIに読み込ませてタイトルやメタディスクリプション、サイトマップ用の情報をまとめて下書きさせ、人が内容を確認してから反映する半自動の流れにすることで効率化できます。

まず公開予定の各ページの原稿(サービス内容、対応地域、料金など)をテキストにまとめ、Claude Codeなどの生成AIに読み込ませます。狙いたいキーワードと文字数の目安(タイトルは30字前後、ディスクリプションは120字前後)、事務所名や資格者名の正式表記をあらかじめ指示したうえで、ページ単位でまとめて案を出させるのが基本の流れです。
AIが出す案はあくまで叩き台として扱い、資格名称や業務範囲の表現に誤りがないかは必ず人の目で確認するようにしています。士業の場合、名称や業務範囲の言い回しに業界ルール上の制約があることも多く、この確認を省略すると誤った表現がそのまま公開されるリスクがあるためです。
XMLサイトマップについても、ページ構成のリストからAIに生成用のXMLやCMS設定手順を書き出させることで、URLを一つずつ手入力する工程を省略できます。情報整理とたたき台作成をAI、事実確認と最終判断を人が担うという役割分担が、効率化と品質担保を両立させるポイントです。
Claude CodeやWordPressでの設定はどこまで自動化できるのか
WordPressで構築したサイトも、静的サイト生成(SSG)で構築したサイトも、SEO関連の設定文言を下書きさせる部分まではAIにかなり任せられますが、公開判断と重要ページの内容確認は必ず人が行う工程として残しています。

WordPressの場合、Yoast SEOやRank Mathなどのプラグインの各ページ設定欄(タイトル・ディスクリプション・OGP画像)に入力する文言をAIにまとめて生成させ、管理画面に一件ずつ貼り付けていく形が現実的です。ページ数が多いと貼り付け作業自体は残りますが、文言を考える工程がなくなるだけでも体感の負担は大きく減ります。
一方、静的サイト生成でコーポレートサイトを構築している場合は、Claude Codeのようなコーディングエージェントに直接作業させやすいという特徴があります。各ページのMarkdownやコンポーネントファイルのfrontmatter(title、description、og:imageなど)を一括で編集させたり、sitemap.xmlやrobots.txtの生成スクリプトを書かせたりすることが可能で、WordPressの管理画面をページ数ぶん往復する作業と比べて操作の手数を大きく減らせます。
どちらの方式でも、生成された文言が事務所独自の強みを反映できているかはAIだけでは判断しきれないため、私たちは一括生成のあとに必ず人が表示確認とリンク切れチェックを行う工程を挟んでいます。全自動での公開は行わない方針です。
SEO初期設定をAIで効率化する費用はどれくらいかかるのか
費用の目安としては、AI活用そのものにかかる追加コストは既存のWeb制作費用の範囲で収まることが多く、ChatGPTやClaudeなどの生成AIツールの利用料(月額数千円程度)が主な変動費になります。サイトの規模やページ数によって作業時間そのものが変わるため、ツール利用料よりも工数の差のほうが費用への影響は大きいといえます。
サイトの新規制作やリニューアルを外部に依頼する場合、SEO初期設定が制作費に含まれているケースと、別途オプション費用がかかるケースの両方があります。見積もり段階で「メタ情報設定・サイトマップ作成がどこまで含まれるか」を確認しておくと、後々の認識違いを防げます。
対応地域や取扱分野ごとにページを分けている士業サイトほど、AI活用による工数削減の効果は相対的に大きくなる傾向があります。ページ数が多いサイトほど、手作業とAI活用の差が体感しやすいということです。
私たちビズモアでは、Web制作・再構築のサービスの中で、こうしたSEO初期設定のAI活用も含めた形でサイト構築をご支援しています。ゼロからサイトを作る場合はもちろん、既存サイトのリニューアルでメタ情報が整理されていない、サイトマップが更新されていないといった課題がある場合も、現状の棚卸しから初期設定の見直しまでまとめてご相談いただけます。どの工程をAIに任せ、どこを人の確認に残すかという線引きも含めて、案件ごとの状況に合わせてご提案しています。
よくある質問
SEO初期設定を自分でやる場合とAIを使う場合で何が変わりますか?
大きく変わるのは文言を一から考える時間で、AIに下書きを作らせて人が確認するだけで済むようになる点です。タイトルやメタディスクリプションといった設定項目自体が減るわけではありません。
Claude Codeがなくても士業サイトのSEO初期設定をAIで効率化できますか?
ChatGPTなど他の生成AIツールでもタイトルやメタディスクリプションの下書き作成は可能です。ただしsitemap生成などコード編集まで一括で行いたい場合は、Claude Codeのようなコーディングエージェントが向いています。
WordPressと静的サイト生成(SSG)、どちらがSEO初期設定をAIで効率化しやすいですか?
どちらでも下書き生成自体は可能ですが、ファイルを直接編集できる静的サイト生成のほうがAIエージェントに一括作業をさせやすい傾向があります。WordPressは管理画面への貼り付け作業がどうしても残ります。
AIが生成したメタ情報をそのまま公開に使っても大丈夫ですか?
おすすめしません。資格名称や業務範囲の表現など士業特有の確認事項があるため、AIの生成内容は必ず人が最終確認してから反映するようにしてください。
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