障害者転職で役立つ資格・スキルとは?TOEICや一般事務経験で高い給料を目指す方法
今年の4月に自営業から全くの未経験である外資系投資銀行の人事部に転職しました。
投資銀行業界も初めてであれば、人事も初めてです。
障害者枠での入社ですが、給与は毎月ボーナスを貰っている感覚の高給です。
未経験で、かつ給与水準が高い企業に転職するには魅力的な経験やスキル、資格などを持っている必要があります。
では、障がい者が転職する上で役立つ資格やスキルとは何でしょうか?今回はこの点についてご紹介していきたいと思います。
私の保有している資格と経験
最初に、私が持っている資格や経験・スキルを簡単に振り返りたいと思います。
保有している資格や検定は下記の通りです。
- 普通自動車免許
- ビジネス実務法務検定2級
- FP2級
- ITパスポート
- MBA
- TOEIC740点
以上の通りです。
次に、短い会社員生活ですが、やったことがある経験としては下記の通りです。
- 経理・個別決算
- IFRS導入のプロジェクトマネジメント
- 商品開発・広告・営業支援システム導入のプロジェクトマネジメント
- 業界・競合分析
- 記事作成・ホームページ制作・保守管理
- 自社の経理・決算・法人税申告
以上の通りです。
一般企業で勤務した期間は4年間だけで、残りは自営業のアフィリエイトの仕事がメインだったので、内容自体はペラペラですw
職務経歴書やレジメにもこの経験を記載して転職活動しました。
転職活動していた時に役立ったと思う資格は、TOEICとMBA、経験で言えば自社の経営と経理、プロジェクトマネジメントなどかなと思います。
最も役立つ資格はTOEIC、経験は経理や人事
資格試験の中でも最もコスパの良いのが、TOEIC
ズバリ、障がい者が転職活動を有利に進められる資格は、TOEICです。
他の資格を持っていなくても、TOEICの受験経験があるだけでプラスです。
TOEICはスコアで表示される試験ですが、高いスコアほど英語力が高いことを示しています。では何点以上のスコアを取れば評価されるか。
TOEICスコアは、600点以上あると有利です。
新卒の就活で言われているのは、資格の項目にTOEICを書けるのは600点以上と言われています。TOEIC600点以上あれば、外資系企業への転職活動にもプラスになっていきます。
仮に、TOEICが600点未満でも障がい者の場合には、英語学習していることの証明として、履歴書に記載するべきだと思います。さすがに、200点〜450点くらいだと難しいですが、それ以上であれば応募書類に記載しても良いと思います。
ちなみに、勤務先で英語が苦手だけど外資系企業に興味があるという人がいたんですが、内定を貰っています。この方は、履歴書に英語学習中という記載だけでTOEICのスコアすら記載がありませんでした。英語面接は同席した日本語が分かる人にサポートしてもらう始末です。別に、学歴が東大とかでもなく、むしろ高くない人でしたし、職歴もジョブホッパーでしたので、なぜ採用したのか不思議です。。
TOEIC600点は一つの目安ですが、TOEIC700点以上あるとさらに有利になります。
というのも、大手企業ではTOEIC700点を採用や昇格・昇進、海外赴任の基準にしているからです。
例えば、TOEIC700点を基準にしている企業の例で言えば、
- 伊藤忠商事 (海外赴任基準)
- みずほ証券 (海外赴任基準)
- 資生堂 (海外赴任基準)
- シャープ (海外赴任基準)
- 楽天 (課長)
- ファーストリテイリング (採用基準)
TOEICにはいくつか区切りがあり、TOEIC600点の次は、TOEIC730点です。TOEIC730点を基準にしている企業の例では、
- 三菱商事 (海外赴任基準)
- 三井物産 (海外赴任基準)
- 丸紅 (海外赴任基準)
- 双日 (海外赴任基準)
- 住友商事 (海外赴任基準)
- 日本IBM (自重基準)
ちなみに、もっと高いスコアを基準にしている企業の例としては、
TOEIC800点以上:
- 日立製作所 (幹部候補基準)
- マクドナルド (海外赴任基準)
- KDDI (昇進基準)
TOEIC850点以上:
- 三菱商事 (海外留学基準)
- 富士通 (海外出張基準)
- 野村ホールディングス (採用基準)
以上の通り、TOEIC700点以上では大手総合商社や証券会社では海外赴任基準として使われています。もし、TOEIC700点以上あれば、大手企業だけでなく、外資系企業への転職活動でも大きなアドバンテージになります。
TOEIC600点、あるいは700点を目指すのはそれほど難しいゴールではありません。短期集中で頑張れば、達成可能な目標です。
転職活動の為に、あれこれ資格試験を考えるなら、TOEICの勉強だけに絞っても効果を考えるとコスパが高い資格試験だと思います。
簿記2級や宅建、ITパスポートなども有利な資格
TOEIC以外に、有利な資格として、簿記2級や宅地建物取引士 (宅建)、ITパスポート、FP2級などがあります。
- 簿記2級: 経理で働くには必須の資格で、人事でも給与担当になれば必要な資格です
- 宅建: 不動産業界で働くには有利な資格であるのはもちろん、基本的な法律知識を持っていることの証明にもなるので、コンプライアンスや総務などで働く可能性が出てきます
- ITパスポート: どの部門で働いてもシステムの理解は必須です。また、ITパスポートはプロジェクトマネジメントの話も出てくるので、どの職種でも役立つ資格です
- FP2級: 社会保険や労務・年金などがテーマになってくるので人事で働く上で便利な資格です。社会保険労務士があれば最強ですが、FP2級でも十分に実務で役立ちます
個人的に今後ますます重視されていくと思うのは、情報処理技術者試験です。
情報処理技術者試験はレベル別に分けられており、ITパスポートは入門に位置付けられています。次に、情報セキュリティマネジメント試験や基本情報技術者試験などがあります。ChatGPTに代表される生成AIやセキュリティ、DXなどシステム周りの知識が求められてくるので、これらの資格を持っていると有利になっていくと思います。
だからというわけではないですが、以前からITストラテジスト試験とプロジェクトマネージャ試験に興味を持っていました。どちらもMBAやプロジェクトマネジメントの知識を活用できる上に、今後ニーズが拡大しそうだと思い、現在検討中です。
経理や人事の募集が多いので汎用性が高い
経験やスキルで言えば、人事や経理、総務などの管理部門での職歴です。
理由は、障がい者採用では、オープンポジションという形で経理や人事、一般事務などの管理部門の仕事を募集することが多いからです。
障がい者転職の場合には、募集要項に資格や経験を問わないと記載されているパターンが多いです。しかし、障がい者であっても企業は即戦力となる人材を探しているので、募集しているポジションでの経験がある人の方が有利になっていくのは間違いないです。
もちろん、経営企画やマーケティング、ITなどの経験はさらにプラスです。これらの仕事では、高いコミュニケーション能力が必要な仕事であるので、その証明にもなります。
仮に、経理や人事、経営企画などの経験がなかったとしても、一般事務やエクセルを使う経験でも十分に役立つ経験となります。
結局のところ、人事や経理で働くとしても、最初に行う仕事はエクセルを使った集計作業などが多いからです。
だからこそ、応募書類にはMOSと言われる「Microsoft Office Specialist」の資格を持っていれば応募書類に記載するべきですし、仮に無くてもエクセルを学習中ですと一言付け加えるだけでも大きなアピールになります。
まとめ
障がい者転職では、TOEICや管理部門の経験が大きなアドバンテージになります。その資格や経験があるだけで、大手企業や外資系企業に転職できるチャンスが広がります。
当社では、年収450万円以上のハイキャリア転職のサポートを提供しています。カウンセリングやレジメ添削・面接対策、求人紹介などをおこなっています。障がい者の当事者として転職してきた経験と、障がい者を採用する側の経験からハイキャリア転職のサポートをしていきます。興味のある方は是非、ご相談ください。