英語面接の対策|英語ができないけど外資系投資銀行に転職できた
現在は外資系投資銀行の人事部に勤めています。
外資系投資銀行というと、バリバリの英語のイメージが強いと思います。
実際に、英語は頻繁に使いますし、日本人同士でも英語でメールすることは多いです。
自分は英語は大の苦手。。
英語力としてはTOEIC740点です。
特に、リスニングとスピーキングは出来ず、英語で話されると今でも若干パニックになるレベルです。
英語づけの毎日を送る今でもこの状態だったので入社前はもっと酷い有様でした。
よくもこの英語力で外資系投資銀行の内定を獲得できたのか今でも不思議です。
そこで、今回は投資銀行のプロセスを振り替えつつ、英語が苦手な自分でも転職できたコツなどをご紹介していきたいと思います。
外資系投資銀行の選考プロセス
外資系投資銀行は障害者採用を募集している企業では1社を除き、採用プロセスを明らかにしていません。
勤務先も含めて複数の投資銀行にエントリーしましたが、ここでご紹介するのは自分の体験談に基づくものです。人によってはプロセスが異なることをご了承ください。
エントリーは採用ページに掲載されているメールアドレスに履歴書と職務経歴書、英語で作成したレジメと障害者手帳のコピーを添付してエントリーしました。
必要な書類も応募方法もどこも同じです。というよりも、メールでエントリーする方法は外資系企業によく見られる応募方法です。
最初の選考は書類選考です。
書類選考通過率は一般枠だと10%〜20%、障害者枠だと20%〜30%程度と言われています。
当然レベルが高い企業になると書類選考はさらに厳しくなります。
ただ、私の場合には応募した全ての外資系投資銀行で書類選考を通過し、面接に進むことができました。
次に、面接です。
最初の面接は基本的に人事による電話かオンライン会議での面接です。
企業によってはメールのやり取りをして10分後には電話面接をしたところもありますし、一方で2、3ヵ月も待った企業もあります。
そして、数回の面接を経て、内定という流れです。
一番早くても応募から内定までに3ヶ月以上の時間がかかっています。さらに、勤務することになった会社ではバックグラウンドチェックで1ヶ月も時間がかかっての入社なのでエントリーから5ヶ月程度時間がかかっています。
英語面接はハード
英語での面接は早ければ1次から実施されます。
私が投資銀行を受けた時にはむしろ1次面接で日本人の面接官が突然、英語での面接に切り替える場面がありました。英語面接をするだけあって日本人とは思えないほど流暢な英語でした。
また、英語面接は複数回行われるパターンがあります。
日本人による英語の質問があり、それを通過すると外国人による英語面接という形です。ちなみに、勤務先も英語面接は2回あり、どちらも外国人による英語での質問でした。
英語面接はとにかく、暗記が大事
この英語面接に対する対策は、想定問答集を作成し、暗記をすることです。
おそらく、通常の日本人による面接でも志望動機や退職理由、やりたい仕事などを暗記すると思いますが、それを英語でも暗記するのがベターです。
企業によって1次面接から英語でのインタビューが行われる可能性もあるので、書類選考を通過した時から完全に暗記できるように努力するべきだと思います。とにかく、考えられる質問を50問くらい洗い出して、それを全て英語に翻訳して暗記していました。
質問内容はリクルートエージェントやdodaなどにも載っていますし、ChatGPTに質問すれば50個や100個くらいよくある質問を見つけられます。それをChatGPTやDeepLなどで翻訳します。
この暗記の作業はとにかくハードでした。
実は、エントリーして数日後に日本人による日本語での電話インタビューがあり、次の面接は英語で行うと聞いたので、そこから準備しました。この時が年末で、次の面接が年明けだったので2週間くらい時間があったので、その間はずっと回答を暗記です。
オンライン英会話かChatGPTで練習するのがおすすめ
この時期に、導入したのがスマホアプリで英会話を勉強できる「ELSA Speak」です。
発音を矯正するアプリですが、AIが導入されており会話することが可能です。ちょうど半額キャンペーンをやっていたので1年プランを申し込み、今もDaily Lessonを学習中です。
英語面接での対策は英語の解答を暗記するのが第一ですが、この方法の弱点は想定していなかった質問への回答です。本当に英語が苦手な人はここで会話が止まってしまいます。
これへの対策として、取るべきなのがオンライン英会話です。
私がオンライン英会話を導入したのは内定が決まりそうなタイミングで、入社に向けての準備だったので、英語面接の対策ではオンライン英会話を利用しなかったんですが、もし当時始めていれば別の投資銀行に行っていたかもしれません。
利用しているオンライン英会話は、DMM英会話です。
1日1プランだと毎月6,000円程度で利用でき、講師の数が多く、毎日25分も英会話をする機会が得られます。
最初は全く話すことができなかったですが、1、2ヵ月で英語に慣れていき、ブロークンイングリッシュでも話せるようになりました。オンライン英会話をやって得られた成果は、英会話に緊張しなくなったことです。わずか1、2ヵ月やったところで英会話力は大きく向上しませんが、英語慣れはできます。
外資系企業の選考を受ける方はオンライン英会話がおすすめです。希望通りに内定を獲得できればそのまま入社準備として英語学習をすればいいですし、ダメだったとしても無駄になることはないと思います。
私は、AIと英会話をしたかったのでELSA Speakを利用しましたが、今はChatGPTと無料で英会話ができるので英会話の練習という点では不要だと思います。
まとめ
外資系投資銀行を例に選考プロセスから面接対策をご紹介しましたが、これは他の業界でも同じです。1社を除き、英語面接は1次か2次にあるパターンが多かったです。ただ、外資系IT企業の1社だけは、最終面接まで全て日本語によるものでした。
英語面接の対策は、早ければエントリー前、遅くとも書類選考通過した直後には準備するべきだと思います。準備として、まずは想定問答集を日本語で作成し、それを翻訳、そして暗記です。余裕があれば、オンライン英会話をやっておくと緊張せずに面接に臨むことができると思います。