発達障害者・精神障害者に外資系企業転職がおすすめな理由とは?
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発達障害者や精神障害者にとって、外資系企業への転職は大きなメリットを持つ選択肢です。 日本企業とは異なる文化や環境が、彼らにとって働きやすい環境を提供することが多いからです。本記事では、障害の概要や外資系企業のメリット・デメリットを詳しく解説し、成功事例や転職のポイントについても触れていきます。
発達障害者と精神障害者の概要
発達障害者の特徴
発達障害には、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如・多動症(ADHD)、学習障害(LD)などがあります。
- 主な特性:
- コミュニケーションが苦手。
- 細部への集中力や特定分野での強みがある。
- 時に感覚過敏や時間管理の難しさを抱える。
精神障害者の特徴
精神障害はうつ病や双極性障害、統合失調症などを指します。
- 主な特性:
- メンタルヘルスの波があり、安定した働き方が必要。
- 感情の調整やストレス対応が課題となる場合がある。
こうした特性を持つ人々にとって、外資系企業の環境が働きやすさを提供することが増えています。
外資系投資銀行で成功した私の例
私は現在、外資系投資銀行の人事部で働きながらビズモアを副業で経営しています。
9年近くインターネット広告の仕事を自営した後に、未経験で障がい者雇用で転職しました。
必要以上の合理的配慮を貰いながら、快適に仕事をしています。
ADHD・ASDの自分にとってはパーティションで区切られたデスク、デュアルディスプレイ、お気に入りのキーボードは仕事をするには良い環境です。
音に神経質なのでノイズキャンセリング付きのイヤホンを着用しながら仕事をしています。
給与は抜群に良いです。
毎月ボーナスみたいな金額を貰っており、障がい者雇用でも大手日系企業の平均年収を上回っていると思います。
パフォーマンスを出せば、昇進や昇格、給与に反映される透明性も良いです。
だからこそ、半年契約の契約社員として入社しましたが、入社して5ヶ月で正社員への登用が認められました。このスピード昇進は外資系企業ならではだと思います。
未経験での外資系投資銀行への転職については上記の記事をご覧ください。
外資系企業への転職のメリット
外資系企業で働くことには、次のようなメリットがあります。
1. 高い給与水準
- 外資系企業の給与水準は日系企業よりも高く、年収450万円以上の求人が多いです。転職活動して感じたのは外資系企業はダイバーシティが進んでいるので給与も健常者と同じで差別されることはありません。発達障害者や精神障害者の平均給与は月額12.5万円とかなり低いですが、外資系企業であればその数倍貰えるポテンシャルはあります。
これも外資系企業がジョブ型雇用を導入しているからです。業務に応じて給与が設定される為に経験やスキルを必要とする仕事ならその分、高い給与が設定されます。また、ジョブ型雇用なら障害を理由に給与が低いということもありません。
昇進や昇給も業務の幅や責任を広げることで実現することができます。キャリア志向があり上を目指している人も外資系企業なら責任のある立場に就くことも可能です。
ちなみに、勤務先ではボーナスとは別に、株式報酬も行われます。これも外資系企業は比較的に多く、インセンティブの一環で行われている制度ですが、立派な報酬です。
2. 仕事内容の幅広さとやりがい
- 一人当たりの裁量権が大きく、責任感を持って仕事ができます。
- 特にプロジェクト単位で進む業務では、自分の得意分野を活かす機会が豊富です。
3. ドライな人間関係
- 個々の仕事に集中でき、プライベートな関係が少ない。
- 人間関係がストレスになる方にとって、非常に働きやすい環境。
- 飲み会などの付き合いがほとんど少なく、参加も任意
4. 職場環境の快適さ
- デスクはパーティションで区切られており、作業に集中できる設計。
- オープンなオフィスではなく、個人のスペースが確保されています。
5. イメージがかっこいい
- 外資系企業で働くこと自体がキャリアのステータスとなります。例えば、マッキンゼーやマーシュ・アンド・マクレナン、アライアンスバーンスタインなど社名からかっこいい企業が多いです。
6. 英語力を伸ばせる
- 英語環境が整っており、自然とスキルアップが可能。
- 英語でのメールや会議が多い職場では、日常的に英語力が磨かれます。
7. 途中からでも馴染みやすい
- 転職経験者が多く、異業種や中途採用者が馴染みやすいカルチャー。
8. 給与や雇用形態、仕事内容などの条件を交渉しやすい
- 日本にある外資系企業はグローバル企業であることが多いです。そのような企業の場合、常にコンペティターを意識しており、それはフロント(営業など)だけでなく、雇用の面などにおいても当てはまります。
外資系では競合他社からオファーを貰ったことを理由に、現在の勤務先から良い条件を引き出すために交渉することが多いです。日系であれば裏切り者扱いをされてしまうところですが、外資系では転職が当たり前なので、駆け引きも行われます。
外資系企業のデメリット
1. 業務量の多さ
- 少数精鋭のため、1人当たりの業務負担が大きく、プレッシャーが強いです。
- 仕事に集中できる環境の反面、適応力が求められます。
- 仕事は自分で管理していく必要があります。
2. 福利厚生の弱さ
- 日系企業と比べて福利厚生が充実していないことが多いです。
- 住宅手当や家族手当などが省かれる場合もあります。
- ただし、人材獲得競争が激しい業界だと、給与では差がつかず福利厚生で優劣を付ける傾向にあり、そのような業界だと外資系でも手厚いことがあります。実際、投資銀行業界は借り上げ社宅や無料のガン保険、所得保障保険、ベビーシッター代の補助など充実しています。
3. 英語力が必要
- 英語が苦手な場合、業務遂行が難しくなる可能性があります。
- ドメスティックな業務が中心の外資系生命保険会社でも、マネージャーが外国人の場合は会議やメールが英語で行われることが多い。
- 昇進に英語力が影響することもあるため、継続的な学習が必須です。
外資系企業が発達障害者・精神障害者に向いている理由
デメリットもあるものの、発達障害者や精神障害者にとって外資系企業は日系企業よりも働きやすい環境と言えます。特に、以下の点が大きな魅力です。
- 高い給与水準とやりがいのある仕事。
- ドライな人間関係と個々の業務範囲の明確さ。
- 作業に集中できるパーティション付きのオフィス環境。
また、英語の壁についても、中学・高校レベルの基礎文法があれば十分対応できると思います。外資系企業では「英語ができて当たり前」とされる一方、初歩的なスキルでも仕事に取り組む中で自然と上達できます。
帰国子女が多く、TOEIC900点以上が当たり前の外資系投資銀行のバックオフィスの中で、TOEIC740点しかない自分でも翻訳ツールなどを使いながらなんとか仕事をこなしています。
外国人部長とのマンツーマンミーティングはブロークンイングリッシュでコミュニケーションできるようになりました。今だにセミナーや会議での英語は何を言っているのかさっぱり分かりませんが、なんとか仕事ができています。
様々な面でルールに縛られないので、自由な働き方・スタイルを実現できます。Sick Leaveなど休暇日数は多く、急な休みにも柔軟であり、在宅・フルリモートワークなどの働き方を選ぶことができます。また、服装も結構自由で投資銀行のようなカッチリとしたイメージが強い業界でも、バックオフィスは私服OKなどスタイルも自由です。
発達障害や精神障害を持っている方は縛られることを嫌う人が多いと思います。自分もその1人ですが、その日の気分で在宅や休暇取得、私服通勤など、今の環境は自分にとってベストだと思っています。
まとめ
外資系企業は、発達障害者や精神障害者にとって理想的な職場環境だと思います。高給与やキャリアアップのチャンスがあるだけでなく、自分の特性を活かして働くことが可能です。
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